Googleアナリティクスで動的IPでも自分のアクセスを除外する方法
アクセス解析,Google Analytics,Web,マーケティング | 2012年10月21日
Googleアナリティクス(以下Analytics)を使っていて自分のアクセスを除外したくなること、ありますよね。 全体のアクセス数が多くなれば自分のアクセスなんて誤差の範囲になるのですが、このブログのようにアクセスのないサイト(汗)では解析データに与える影響を無視できません。
2022/04/20追記
久しぶりにブログを更新。GA4でのやり方を別記事で書きました。別記事:【GA4版】Googleアナリティクスで動的IPでも自分のアクセスを除外する方法
2013/12/26追記
このやり方はga.js時代のものなので、最近のユニバーサルアナリティクス(analytics.js)を使われる場合のやり方を別記事で書きました。 別記事:Googleアナリティクスで動的IPでも自分のアクセスを除外する方法(ユニバーサルアナリティクス版)
Analyticsで自分のアクセスを除外する方法は大きく次の3通りがあります。
- IPアドレスで判断してアクセスを除外
- ブラウザにアドオンを追加してアクセスを除外
- Cookieを利用してアクセスを除外 ← オススメ!
1. IPアドレスを指定してアクセスを除外する
一番手軽で確実なのがこの方法。ただし使用するためには固定IPアドレスが必要です。 個人でインターネットを契約している場合はほとんどが動的IPアドレスなので、その場合はこの方法が使えません。 方法の説明はいろいろなサイトにあるのでそちらに任せます(^_^;) 参考: Googleアナリティクスでアクセスを除外する方法(IPアドレス編)
2. ブラウザにアドオンをインストールしてアクセスを除外する
実はAnalyticsへデータを送信しないようにするアドオン「Google アナリティクス オプトアウト アドオン」がGoogle自身から提供されています。 アドオンをインストールし有効にすると、どのサイトにいっても一切Analytics側へデータを送らないようにできます。 ブラウザにインストールするだけなので簡単ではあるのですが、除外したいパソコン全てのブラウザにインストールしないといけないので会社などではちょっと面倒です。 あと、ウェブ解析士の立場からすればあまり使われたくない方法なので、 できれば使わないでください(*´∀`) 参考: Googleアナリティクスでアクセスを除外する方法(アドオン編)
3. Cookieを利用して自分のアクセスを除外する
Cookieを利用する方法で除外する場合、さらに2通りの方法があります。 ひとつはユーザー定義を使う方法ですが、これについては廃止される予定ですので省略します。 ここではもうひとつの方法としてカスタム変数を利用する方法を説明しますね。
3-1.Cookieにカスタム変数をセットする(サンプルHTMLも用意しました)
まずは除外対象として識別するためにカスタム変数をセットするのですが、そのための方法として _setCustomVar を使用します。
_gaq.push( ['_setCustomVar', スロット番号, 'キー', '値', スコープ] );
ここで、スロット番号は「1」、キーは「no_report」、値を「true」、スコープは「1」とし、実際のAnalyticsのコードに挿入すると以下のようになります。 ※スロット番号の「1」をすでに使用している場合は他のスロット番号(2~5)に変更してください。 ※_trackPageviewより手前に挿入しないと最初の1アクセスだけ記録されてしまいます。
<script type="text/javascript"> var _gaq = _gaq || []; _gaq.push(['_setAccount', 'UA-*******-*']); _gaq.push( ['_setCustomVar', 1, 'no_report', 'true', 1] ); // ←追加 _gaq.push(['_trackPageview']); (function() { var ga = document.createElement('script'); ga.type = 'text/javascript'; ga.async = true; ga.src = ('https:' == document.location.protocol ? 'https://ssl' : 'http://www') + '.google-analytics.com/ga.js'; var s = document.getElementsByTagName('script')[0]; s.parentNode.insertBefore(ga, s); })(); </script>
このコードを「no_report.html」といった名前のHTMLに挿入し、除外Cookie埋め込みページが完成です。
【注意】 間違っても上記のコードを全ページの解析コードに指定しないでください。すべてのアクセスが除外されてしまいますので。
上記のHTMLを自分で用意するのが面倒な場合は下記リンクからダウンロードしてご利用ください。Cookieの埋め込み完了チェック機能も付いています。 (プロパティIDとURLの書き換えを忘れずに!) > Analytics除外Cookie埋め込みHTMLのダウンロード(ZIP圧縮)
3-2.no_report.htmlにアクセスする
上記で作成したno_report.htmlをFTPなどで自分のサーバーにアップロードし、ブラウザでアクセスします。 コードが正しければ「__utmv」という名前のCookieが生成されます。
3-3.Analyticsでアドバンス セグメントを設定する
廃止予定のユーザー定義であればフィルタで除外することができるのですが、今のところカスタム変数ではフィルタで除外することができません。(2012年10月21現在) そこで、フィルタの代わりにアドバンスセグメントを利用します。 まず、Analyticsログイン後の標準レポート画面で「アドバンス セグメント」をクリック。
続いて「新しいカスタム セグメント」をクリック。
カスタム変数画面で、以下の画面のように設定して「セグメントの保存」をクリック。
すると、画面の上部にカスタムセグメントの名前が現れ、表示される解析データは自分のアクセスが除外されたものになります。
特定の他の人のアクセスも除外したい場合は前述したno_report.htmlへのURLへアクセスしてもらうだけなので、アドオンのインストールよりも頼みやすいのではないでしょうか?
コメント
-
-
先日は色々と教えていただき、ありがとうございました。
お蔭を持ちまして、無事に設定を反映することができました。
ありがとうございました。もう一つ教えて下さい。
作成した「アドバンスセグメント」を、
常に有効にしておくことはできるのでしょうか。現在は、アクセスの度、
[アドバンスセグメント]→[カスタムセグメント]で
[no_reportを除外]にチェックを入れています。再々ご面倒をお掛けしますが、よろしくお願いいたします。
-
コメントありがとうございます。
ショートカットを作成してみます。色々と教えていただいた「no_report」ですが、
よくよく見てみると、
「ユーザー数」には反映されていますが、
「ページビュー数」には反映されていません。両方とも反映させる方法があれば教えていただけないでしょうか。
本当に何度も申し訳ありません…
はじめまして。
小さな会社でウェブサイトを担当している者です。
Google Analyticsのカウント除外方法を探しており辿り着きました。
クッキーを用いる情報が大変参考になりました。
ありがとうございました。
1点教えていただきたいのですが、
「Analytics除外Cookie埋め込みHTML」ダウンロードし、
弊社の仕様に変更の上、社員のアクセス用にサーバに公開しました。
その後、以下のようになってしまったのですが、適切なのでしょうか。
(1)Analytics管理画面トップ
「すべてのウェブサイトのデータ」の値が全てゼロになってしまいました。
カスタムレポートやページ毎の数値は表示されます。
ゼロではないはずなのですが。
(2)「Analytics除外Cookie埋め込みHTML」のHTMLページも
カウントされるようになりました。社員への周知日のみですが。
これらは、サイトに記載の注意事項
「間違っても上記のコードを全ページの解析コードに指定しないでください。すべてのアクセスが除外されてしまいますので。 」
に関わることなのでしょうか。
ご教授下さい。
お忙しいところ申し訳ありません。よろしくお願いいたします。